わいどあの東西テレビ見聞録

関東から関西へ移住して、驚いたテレビ文化、そして東京制作の全国ネット番組を見た感想を綴る。

秘密のケンミンSHOW 2019.7.18放送

 読売テレビ制作でありながら、収録が東京であり、東京都民目線というなんだか不思議な番組であるので、在阪準キー局の番組と言っていいのだろうか。昔のオレたちひょうきん族関西テレビ制作で東京収録だったらしいな、それと同じか。

 今回は山形の辛味噌ラーメン特集である。山形と言えば「ラーメン」というイメージを焼き付けたのは、確かにこの番組であったなとふと思い出した。

 10年以上やっている番組でネタが尽きない、そしてイメージを植え付ける力があるというのは本当にすごいと思う。当然、「ケンミン」という言葉と「県民」ということは似て非なるものだと思っているので、時よりこんなものは知らないだろうというものがある。

 特に大阪回では天神橋筋商店街や駒川商店街といったアーケード商店街でインタビューをしているが、サングラスに無精ひげ、貴金属を身に着けているおじさん、といういわゆる怖い人にいろいろ質問して、「阪神今年こそ日本一や~」、「トーキョーモンには負けへんで~」、ボケツッコミを簡単にやってくれる、ヒョウ柄を着ている嫁はんには頭が上がらない、などなどベタすぎる設定(おっと)を最近までずっとやってきたことは神奈川に住んでいても違和感を覚えたものである。

 

 それでも嫌いにならず、今日まで観ているのはなんとなく大阪府民という見方ではなく、あのエキストラなんじゃないかと思うようなキャラ濃いめの人々そのものが面白いからというのが言える。

 これは大阪に限ったことではない。他県でもかなりキャラ濃いめの人を選んでインタンビューしているので、自分が知っている県のイメージとは全く違い、そこのギャップを楽しめると思う。

 

 今回は久々の転勤ドラマもあった。海外転勤をしてきたという設定で資料映像バックにやっすい合成で済ませたのはとにかく、愛知県に転勤してきたのは興味深い。

 今現在、愛知県は北関東や近畿2府4県より若者の比率が高く、景気がよいということが挙げられる。また愛知県というとこれまで関東と関西のはざまで、3大都市圏でもあまり目立たない立場であったが、名古屋グルメをはじめ、さまざまな特色がピックアップされ始めている。

 愛知県がウナギ生産が鹿児島に次ぐ2位であること、スガキヤのラーメン、オリエンタルカレーなどが愛知県発信のものであるということを紹介しているのは、普通に勉強になる。しかし、じゃあ実際に転勤ドラマの内容で愛知県を旅行をする人がいるのかというのは疑問であるが。